「夜に足がつるんです・・・」というご相談をお受けします。
足がつるのは急激に筋肉が縮まる(収縮する)ことでおこります。痛いですよね。
普通は自分で体を動かすときには、脳から筋肉に神経を通して働きかけて動かします。
しかし足がつるのは自分の意思とは関係なく、神経伝達の不具合から突然筋肉が収縮するのが足がつるということです。
ちなみに足がつるのは冷える冬場が多いとされていますが、筋肉の量が少なく冷えやすい女性の場合は冷房や素足で足が冷える夏場も多いお悩みです。
足だけではなく背中やおなかがつる方もいらっしゃいます。
足がつる原因ってなんでしょう?
1、冷え
2、水分不足
3、筋肉疲労
4、栄養(ミネラル)不足
血管や神経系の病気ではない場合はこのあたりが原因と言われています。
原因がわかれば対策は案外簡単です。私自身の経験やサロンのお客様の対策をみていますと、割とすぐに改善が可能と感じています。
思い当たることがあればさっそく対策をしていきましょう。
(実は足がつるというのはエステサロンではアドバイスをしやすい分野なのです)
冷え=血行不良を改善する
足がつる大きな原因のひとつに血行不良があるので、冷えの改善をしましょう。
血行が良くなると体温が上がり、体の免疫力アップにもつながります。
体質は急には変えるのは難しいですから、まずは足を温めましょう。
お風呂にゆっくりつかる、足元を冷やさない靴下やスリッパをはく。
足を温めるために足湯もおすすめです。アロマのエッセンシャルオイルや入浴剤をいれてする足湯は、リラックスもできるので血流の改善にも役立ちます。
水分補給を忘れずに
体の中の水分が足りなくなると血液のめぐりが悪くなります。
血行が悪くなる→冷え性になり足がつりやすい状態になります。
特に冬場は暖房などで案外汗をかいているにも関わらず、あまり水分を必要としない感覚に陥りがちです。
冷たい水やコーヒーなどはかえって体を冷やすので、お白湯や常温のミネラルウォーターがおすすめです。
ミネラルウォーターだとその名の通りミネラルもとれるので一石二鳥です。
筋肉の疲労を軽減する
ストレッチやマッサージで筋肉の負担を軽減することは、体が柔らかくなりますし、血行促進につながります。
いきなり筋肉を伸ばすと、逆に痛めてしまうことがあるので、じんわりと伸ばしてあげましょう。
年齢を重ねることで筋肉の量が減り、疲れやすくなることが原因の場合もあります。
日常的にほどよく運動し急激に筋肉量を減らさないようにすることが大切ですが、運動前後のストレッチなどを取り入れ無理なく行いましょう。
食事を見直す
足がつる原因の一つは、食事にもあります。
なかでも足がつるのに関係するのはカルシウム、カリウム、マグネシウム、ナトリウムなどのミネラルの不足です。
現代の食生活ではミネラルは不足している傾向にあります。
これらのミネラル分の不足は、体の調子が悪くなるほか骨粗しょう症などの病気を引き起こす原因にもなります。
お酒がかかわる場合もあります。
お酒を飲むと体に入ったアルコールを排泄しようとしてカリウムやマグネシウムといったミネラルも排泄してしまい、体内のミネラルが不足してしまうことになります。
マグネシウムはお豆腐などの大豆製品や魚介類、海藻類などに含まれています。
カリウムは果物や生野菜に豊富に含まれており、カルシウムは丸ごと食べる魚や牛乳などに多く含まれています。
食事でミネラルをとれることが何よりですが、どうしても不足してしまう場合はサプリメントなどで補給しましょう。
マグネシウムやカリウム、カルシウムといったミネラルのほか、血行を改善するビタミンEやB群も効果的です。
ナトリウムは食事の塩分で十分にとっている可能性が高いので、サプリメントで補給する必要はないでしょう。
このように足がつるには血行不良、筋肉疲労、食生活などさまざまな原因がありその対策も様々です。
サロンに来られるお客様は冷えが原因で温めることで改善する方がほとんどです。
このように一時的、たまにならばそれほどの心配はないですが、何度も何度も足がつる場合は、ほかに何かの病気が潜んでいることがある場合もあるので医療機関を受信しましょう。